マタニティ歯科
マタニティ歯科
マタニティ歯科とは、単に妊婦さんのむし歯の治療を行う歯科ではありません。
妊婦さんの口腔内を健康に保つことで、妊婦さんのお体の健康・母子ともに安全な出産・生まれてくるお子様の口腔内の健康を支えることを目的としています。
妊婦さんが歯周病だと、歯周病の原因菌が血管内に入り、子宮収縮を促すホルモンが増加してしまうために早産・低体重児出産のリスクが高いことがわかっています。
また、母親のむし歯とお子様のむし歯のリスクの関係は非常に高いこともわかっています。
赤ちゃんが生まれてからでは子育てに時間を取られてしまい、定期的に歯科治療を受けることがしづらい時期かと思いますので、生まれてくる赤ちゃんのためにも、妊娠中から歯科治療・お口のケアに取り組んでいきましょう。
細菌は寝ている間のお口の中でどんどん繁殖しています。起床後すぐうがい・歯みがきをすることで、細菌を除去することができます。口臭への予防効果もあります。
つわりが辛く歯みがきが困難な時があるかと思います。その時は、無理をせずにこまめなうがいでお口の中の汚れを洗い流すことで予防になります。また、フッ素入りの洗口剤を使用すると効果的です。
4ヵ月(13週)まで妊娠初期
妊娠13週までの治療は、診査、治療計画、ブラッシング指導のみとします。ただ、痛みなどの急性症状がある場合は、応急処置を行います。本格的な治療は安定期に入ってから開始します。
5〜7ヵ月(14〜27週)まで妊娠初期
妊娠中期は胎児が胎盤により安定し、通常の歯科治療をはじめ、レントゲン撮影や投薬も可能となります。
8ヵ月(28週)まで妊娠後期
妊娠後期は、治療内容によっては可能です。お腹が大きくなってくるので仰向けでの治療が大変な時期になってきます。ただし、痛みなどの急性症状がある場合は、応急処置を行います。
歯科治療におけるレントゲンの被ばく線量は0.01~0.1 mSvで自然に浴びる放射線量と比べても非常に軽微なものです。胎児への影響はほぼありません。
「きたおファミリー歯科」では、従来のレントゲンよりも更に被ばく線量の低い機種を使用しています。ただし、それでも気になる方もいらっしゃるかと思いますので、レントゲンなしでも診療いたしますので、ご相談ください。
妊娠中に抗生物質や鎮痛剤などの飲み薬が胎児に影響を及ぼすのは、妊娠4~10週と言われています。妊娠中に薬を飲むのは抵抗があるとは思いますが、痛みを我慢する方が胎児に悪影響を与えてしまいます。胎児に比較的安全性の高い抗生物質や鎮痛剤を処方しますので、安心して服用してください。
妊娠中の歯科治療における麻酔使用量(カートリッジ1~2本程度)であれば、胎児に対して心配はありません。しかし、妊婦さんにとっては不安材料の一つかと思います。「きたおファミリー歯科」では、安全性の高い局所麻酔を少量のみ使用しています。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中にはむし歯菌はいません。お子様がむし歯になってしまう主な原因は親子感染です。お母様やお父さんの口の中のむし歯菌が食べ物やスキンシップを介してうつってしまいます。
「きたおファミリー歯科」では、生まれてくる赤ちゃんのためにも、お母様に正しい歯磨き方法や食事などの知識を身につけていただくようにお手伝いさせていただきたいと思っています。